2020/05/28 15:32
ススキの葉をキュッと結んだ「さんぐゎー」は、沖縄では昔から“魔除け”のお守りとして親しまれてきました。
小さなサイズのさんぐゎーは食べ物を包んで持ちかえる途中に“悪いもの”が入って腐るのを防ぐために、大きなサイズのものは屋敷や棺などを守護する役割を果たしていたそうです。
最近は沖縄土産としても注目され始めているさんぐゎー。
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Dear Okinawa,で扱っているさんぐゎーは、女性2人、男性1人の3人体制で営む洋服のオーダーメイド専門店「FUJISAN FACTORY(フジサンファクトリー)」で作っていただいたものです。
オーダーメイドの洋服は、生地やボタン、襟の形、袖の長さなど、お客さんの好みに仕上げてくれるので、イメージ通りの1着に仕上がります。
オーダーを受けてからひとつひとつ気持ちを込めて作成しているというアイテムは、不思議と手に取った瞬間心が和みます。
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代表の比嘉 智子(ひが ともこ)さんは小学生の頃から巾着袋やマスコット、小物を手作りすることが好きだったそうで、短期大学を卒業した後はファッションの専門学校へ入学。
独学では学ぶことのできなかった知識と技術を習得し、卒業後は那覇市内の洋服屋さんやシャツの工場でその腕前を発揮しました。
そして2011年に桜坂劇場のすぐ近くにFUJISAN FACTORYをオープン。
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「モノづくりは地道にコツコツとする作業です。山登りは努力を積み重ねて、頂上に到着した時は達成感が得られますよね?
登頂した時とモノが仕上がった時の感動が似ていると思って、店名に富士山と付けました」と比嘉さん。
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そんなメイドインFUJISAN FACTORYのさんぐゎーは、和紙と皮で作られた小さなサイズのものと、デニム生地と麻で作られた大きなサイズの2種類があります。
小さな方はストラップや鞄に、大きな方はキーリングとして使うのがおすすめです。
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洋服や鞄、小物を作る際に出た切れ端を使うため、ひとつとして同じものはなく、デザインが全て異なります。
色違いで買いたくなってしまうほど可愛らしいさんぐゎー。
特に男性から人気のさんぐゎー大は、使うほどに味が出るのが魅力的。
たくさんの中からお気に入りを見つけてください。
Photo&text:舘幸子